2013年6月22日土曜日

「悪代官を恐れない」総会流会

   管理組合と自治会は違いますよ 
組合員の、組合員による、管理組合運営

横浜の僻地にある「某ブラック管理組合」の通常総会が
平成25年6月某日開催されました。
今回の総会は、10数年も続く、組合主導者の作成した
次期の事業計画のうち不要・不急の項目が、全て「否決」されました。
組合の革新の波が押し寄せてきました。
組合員が自らの判断で自らの組合を考え始めた証です。
「組合員の、組合員による、管理組合運営」。
勇気ある行動が始まったのです。
テレビの時代劇ドラマの名台詞の1つに
「へへーっ! (と平伏し)お代官様の言う通りで ごぜえ ますだ」があります。
このセリフは、ブラック悪代官に対する
農民の「権威に対する恐れ諦め」なのです。
長いものには まかれろ の象徴として、聞かれます。
その後、悪代官の前に、主人公が表れ、権威の家紋の入った印籠を掲げ、
「印籠(権威)」にひれ伏させるという設定の前段階のセリフとして言われます。
印籠にひれ伏すという論理も、「何も考えず印籠(権威)に対する従順の現れです。」
日本の政治家の4割近くが、世襲政治家と言われています。
世襲政治家を議員に選ぶ理由も、その政治家は3代目だから信用できる、または
間違いないと錯覚し、選ぶ根拠が簡単ですから容易に投票してしまいます。
「印籠(世襲と言う権威)」で選ぶという人の価値観(主観)が「であるから」なのです。
丸山真男の短文に『「である」ことと、「する」こと』(日本の思想・岩波新書)があります。
この文は、40年以上も前から高校の教科書に掲載され多くの人に知られています。
いろいろな解釈がされていますが、丸山先生には失礼ですが
ヴエーバー「価値自由」の「価値判断(主観的判断)事実判断(客観的判断)」の
単なる日本語訳と管理者は理解しています。
ここで言う「である」が価値判断・主観的判断つまり印籠なのです。
「権威」は、嘘で作られる場合もあります。それを見抜く確かな「する」と言う判断が、
組合員としてなにをするのかの事実判断・客観的判断なのです。
今回の総会は、組合員の中に「する」という事実判断・客観的判断、が起こり
「組合員の、組合員による、管理組合運営」が始まりました。
数十年も「住民の為、専門家とうそぶき、私物化してきた組合運営の権威」に、
自ら主張「意思表示」をし、総会を流会にした、勇気の証なのです。

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